応用動物学コース 動物多様性利用科学

研究成果紹介・作成中

 本教室は動物個体群の多様な食環境への適応能力や腸内細菌に関する研究を通じ,家畜や野生動物そしてヒトの健康に資する新しいバイオテクノロジーの創出を目的とした教育研究を行います。

 我が国は食の供給を海外に強く依存しており、それゆえに私たちの食卓に届けられる食品・農畜水産物の安全性・安定供給について不安が増大しています。食の安全性に対する不安要因としては食品・農畜水産物が食中毒起因細菌によって汚染されること、また食品・農畜水産物の規格が偽装表示されて汚染源・経路がなかなか特定できないこと等が挙げられます。他方、我が国では栄養以上の健康効果(肥満・ガン・老化・感染予防等)を与えてくれる食品成分の機能についての関心が増大し、今や巷では沢山の健康食品・サプリメントが「氾濫」しています。これらの中には有益であると唱われながらも実際のヒトの腸内環境で無効となるばかりか、有害となる成分を含むことも近年明らかにされるようになり、このことが「食」に対する新たな不安の火種となっています。このような食の安全・機能性に関する社会背景に鑑み、本分野ではヒトを含めた種々の動物群とそれらを取巻く食環境との腸内細菌を介した相互作用について研究を進めることで動物やヒトの健康に資する新しいバイオテクノロジーの創出を行っています。研究対象動物はアカネズミから人間まで、そして対象細菌は大腸菌O157のような人の健康に有害なものからヨーグルトや漬物といった発酵食品を作る乳酸菌のような有益なものまで、すなわち「農場から食卓、食卓から腸内」までを網羅する研究に取り組んでいます。

人間の生活と深く関わり合うバクテリア その有効利用・制御を目指して・・・

本分野の教育・研究内容をもう少し専門的に知りたい方へ

大澤研究室のホームページへ