資源生命科学科
●応用動物学コース
動物多様性利用科学
大澤 朗 教授 ![]()
楠 比呂志 准教授 ![]()
本教室は野生動物等の系統保存や環境適応能力に関する研究を通じ、生態系の保全はもとより新しいバイオテクノロジーの創出を目的とした複合応用科学分野です。
地球規模での環境破壊により、現在、過去に類をみない速度で、多量の野生動物が絶滅の淵に追い遣られており、これらの種の保存は、我々人類の急務であると私たちは考えています。そこで当分野では、保全生物学的な観点から、野生動物に関する科学的な理解を深めるための教育と研究を行っています。具体的には、国内の動物園や水族館、野生動物保護センターなどと協力して、様々な希少動物の繁殖生理の解明と保全繁殖技術(精子や卵子の保存と人工繁殖技術)の開発に関する研究などを展開中です。さらに本分野ではヒトを含めた種々の動物群とそれらを取巻く食環境との相互作用、特に前者の後者への多様な適応能力についても研究を進めています。動物の食環境への適応は食性に代表される行動的な方策のみならず、その食性行動を可能にする動物の消化機能の構造的あるいは生理的な対応策に見ることがでます。このことをふまえ私たちは生態学、解剖学、微生物学さらには免疫学・遺伝学をも含む複合学問分野からのアプローチをもって、農業・医療領域や自然環境保護に有効利用されうる知見を産出しています。具体的には動物(ヒトも含める)の多様なる食環境への適応能力の発現に重要な役割を担う腸内共生細菌群(特にプロバイオティクス細菌)の検索・同定およびその生理メカニズムの解明し、これら微生物の生理特性を遺伝子レベルまで究明することにより、新しいバイオテクノロジーの創出に向けた遺伝資源の集積を行っています。他方、本教室はヒトと食環境との相互作用における微生物の寄生的な介在にも注目し、ヒトの健康に有害な細菌(特に食水系腸管感染症起因細菌)に関する研究も進めています。

レッサーパンダでの精液採取風景(左)、チーターでの人工授精風景(中)、チンパンジーの人工授精児(右)
●本分野の教育・研究内容をもう少し専門的に知りたい方へ:
http://www2.kobe-u.ac.jp/~kusunoki/ を参照ください。

