神戸大学農学部・農学研究科
神戸大学農学部同窓会 六篠会
神戸大学農学部は、昭和24年(1949年)に篠山に設置された兵庫県立農科大学を前身として、昭和41年(1966年)には国立移管され、神戸大学農学部として神戸市灘区の六甲台で教育研究を進めてきました。現在では、神戸大学農学部は、食料・環境・健康生命に代表される農学の諸課題を探究することによって持続共生社会を構築するための知的基盤の創成に努め、千名を超える農学に係る知識と技術を備えた人間性豊かな人材を輩出し、また、得られた研究成果を社会に還元することで、全国でも有数の農学部となっています。
また、ご存じの通り、近年の各予備校が報じている入試難易度では,全国3,4位の位置に定着しております。言い換えれば、受験生は全国3位の教育・研究を期待して入学してきているものと判断でき、その期待に応えることが我々の責務・使命であると考え、教育・研究に傾注したいと考えております。
しかしながら、平成16年(2004年)に国立大学が法人化されて以降、国立大学を取り巻く環境は厳しさを増しています。運営費交付金が削減される中、昨今では農学の教育研究の基盤とも言える農学部及び附属食資源教育研究センター(旧附属農場)の温室やガラス室等の施設の改築や高額な実験機器・計測機器等の買い替えや修理に予算の目処が立たず、また、国際化を推進するための学生の海外派遣等に係る予算も十分には確保できない状況となっています。こうした状況においても、神戸大学農学部が築き上げた高い教育研究活動をさらに発展させ、世界に伍して活躍できる人材を育成するには、独自の財政基盤を安定させる必要があると考え、平成28年(2016年)に神戸大学農学部同窓会の六篠会と協力して「神戸大学農学部教育研究振興基金」を設置しました。
当初の予定では、募集期間3年間で目標金額を1億円としていましたが、関係者の皆様方への周知不足から目標にはるかに届かない金額しか集まっておりません。このため募集期間を3年間延長させていただくこととなりました。
本基金は、神戸大学農学部の人材育成と研究成果創出のための基盤となる教育環境や研究設備・機器の充実、学生の海外派遣等の支援等に活用する予定です。今後とも引き続き,神戸大学農学研究科・農学部の発展のため,ご支援ご協力頂きますよう心からお願い申し上げます。
2019年12月吉日
神戸大学農学部長・農学研究科長
河端 俊典
神戸大学農学部同窓会 六篠会会長
中村 直彦