2009年度 神戸大学大学院農学研究科 公開講座が開催されました

農学がめざす食料、環境と健康生命 -研究室を覗いてみませんか-

 平成21年度 神戸大学大学院農学研究科 公開講座が平成21年9月26日(土)に開催されました。
今回の公開講座は、幅広い内容をカバーする農学研究について、その一端を見ていただくとともに、昨年のご要望にお応えして、教育研究現場を実際に見学していただき、農学研究に、興味と理解を持っていただくことを目的に実施いたしました。
 総数で82名(事前申込み参加者62名/79名、当日参加者8名、教員8名、事務4名)の参加がありました。
 当日は、天候にも恵まれ、定刻通り、内田一徳農学研究科長の挨拶(13:00~13:05)のあと、まず、13:05~14:50に続けて3名の講師による講義が行われました。講義の内容は、食卓から見た世界と日本の食料・農業をめぐる問題についての総括的な話(小野雅之教授)からはじまり、洪水環境に適応すべく戦略をとった浮稲の話(東 哲司准教授)、北米を中心に西洋ミツバチが消え去った現象から日本の里山における生態系サービスについての話(前藤 薫教授)でした。回収アンケートの結果からも、農学についての基礎的知識から総括的知識までの幅広い内容の講義は、興味深く、わかりやすいものであったという評価をいただきました。休み時間に及ぶ活発な質問から参加者の皆様の農学に対する興味の深さを感じました。

小野雅之教授の講義

 休憩と班分けの後、続いて、3時間帯(15:10~15:40、15:50~16:20、16:30~17:00)、3グループに分かれて実験室等見学を行いました。「地下水流れと物質移動実験(実験室見学)(井上一哉助教)」、「熱帯有用植物学研究室(実験室と温室)(東 哲司准教授)」、「学生実験室を見てみよう!(学生実験室)(滝川浩郷准教授)」と題して、研究室実験室、温室、学生実験室を見学していただきました。現在行われている最先端の研究内容と実験施設、農学研究の特徴的施設でもある温室、綺麗に改修された学生実験室の現場を見学していただくことができました。初めてみる実験室や模擬実験、講義内容の浮稲、ヤトロファやドラゴンフルーツなどの熱帯植物、見慣れない新しい理化学機器類の名称と役割についての質問などなど、興味の種は尽きなかったように見受けられました。屋外温室及び1階から4、5階に及ぶ見学場所の大移動にもめげず見学参加者の皆さんは全員無事見学を完了されました。

受講風景
質問風景

頂きましたアンケートご意見を活かし、これからも、充実した公開講座を企画していく予定です。ご期待下さいますようお願いいたします。

主要な関連情報については下記のURLをご参照下さい。

当日の様子は こちら

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