食品衛生管理者, 食品衛生監視員について

 資源生命科学科応用動物学コース生命機能科学科応用生命化学コースでは食品衛生課程を履修し、定められた科目を修得することによって、食品衛生管理者および食品衛生監視員の資格を得ることができます。
(但し、平成17年度以降に入学した学生が対象で、3年次編入学生は対象としない。)

 国民の食生活や健康を保持増進する上で、食品関係者の果たす役割は重要です。近年、消費者の安全な食品に対する要望は高まり、製品を目でみて選ぶ時代となり、食品添加物や品質保持期限などの表示への関心が高まっています。さらに、輸入食品の増加、農薬の残留、有害物質の混入など食品保健に関連した問題が度々提起されており、食品の安全確保に対する要望はますます強くなってきています。

 神戸大学農学部応用動物学科・生物機能化学科は、平成17年4月食品衛生資格履修コースを開設し、食品衛生法及び同法施行令に定める食品衛生管理者及び食品衛生監視員養成施設として指定を受けています。

食品衛生管理者、食品衛生監視員とは?

 食品衛生管理者および食品衛生監視員は厚生労働省により認定される資格で、食品衛生法で定められています。
 食品衛生管理者の職務は、特に衛生上の考慮が必要な食品または添加物の製造加工施設において、衛生が守られるように、製造、加工に従事する人を監督することです。乳製品など、特に衛生上の考慮を必要とする食品の製造または加工を行う営業者は、その施設ごとに専任の食品衛生管理者を置かなければなりません。
 食品衛生監視員とは、食中毒などの防止や食品衛生に関する指導のために国および保健所を設置する自治体に置くことが義務づけられている職種です。食品衛生監視員は、販売あるいは使用される食品、添加物、器具、容器包装、施設などの衛生を確保するため、国や地方自治体の公務員として活動します。食品衛生監視員の資格は、公務員における食品衛生の部局に配属された時にこの名称が与えられる「任用資格」です。

資格を活かした進路等

食品衛生管理者:粉乳類、食肉製品、食用油脂、マーガリン、食品添加物などの製造又は加工施設を持つ企業。
食品衛生監視員:空港や港の検疫所、保健所、市場衛生検査所、食肉衛生検査所、食品環境指導センターなど。

食品衛生課程の履修要項

 資源生命科学科応用動物学コース及び生命機能科学科応用生命化学コースにおいて、食品衛生管理者、食品衛生監視員の資格を取得しようとする学生は、下記の要領に従って食品衛生課程を履修してください。

  1. 食品衛生管理者、食品衛生監視員の資格

    資源生命科学科応用動物学コース及び生命機能科学科応用生命化学コースの学生は、本コースが食品衛生法第48条第6項第3号の規定に基づく食品衛生管理者及び食品衛生法施行令第9条第1項第1号の規定に基づく食品衛生監視員の養成施設としての登録を受けているので、所定の科目・単位を修得して卒業すれば、食品衛生管理者、食品衛生監視員となる資格があります。

  2. 食品衛生課程を修了するために必要な科目・単位数

    (1)食品衛生法に基づく食品衛生管理者、食品衛生監視員の履修科目及び履修単位は別途提示のとおりです。(下のリンクから確認してください)
    (2)食品衛生法施行規則別表第14関係の科目から各1科目以上を修得し、合計で22単位以上を修得してください。
    (3)食品衛生法施行規則別表第14関係及び第15関係の総単位数が40単位以上になるように修得してください。

    ●履修科目及び履修単位
    応用動物学コースの方はこちら
    応用生命化学コースの方はこちら

    (4)食品衛生課程の履修科目は第1学年から始まります。
  3. 食品衛生課程修了証明書の発行

    食品衛生課程の所定の単位を修得し、資源生命科学科応用動物学コース又は生命機能科学科応用生命化学コースを卒業する者には、食品衛生課程修了証明書を発行します。

    食品衛生課程修了証明書の発行は学位記授与式の日です。
    卒業年度の12月頃に希望者に申請書を配布しますので、期限までに提出してください。
    申請書を提出し、所定の単位修得が確認できた者に修了証明書を発行します。
    所定の単位を修得していても申請書が未提出の場合は修了証明書を発行しませんので注意してください。

  4. この要項は、平成20年4月1日から適用し、3年次編入学生は対象としない。