圃場機械・栽培学

(上)水田の環境測定と生育調査
(下)開発した疎植田植機

 圃場機械・栽培学研究室は、主として水田や畑といった屋外のフィールドにおける作物生産を支えるための技術開発と教育に取り組んでいます。「はかる」「つくる」をキーワードに、従来の農業機械を発展させて各種情報の測定機能と知能や制御機能を持たせることや、作物や雑草そのものの特性を追求することで新たな生産様式を開発するなど、工学と農学のすきまを新たなフロンティアとして切り開いています。機械でも作物でも自分で作ることが好きな人、何でも測ってみないと気がすまない人、大歓迎です。

  • 稲を機械で収穫中に米の出来高(収量)の地図を作る研究-日本で初めて「収量マップ」を発表し、現在はセンサーの超小型化・高精度化・多機能化を図り、実用化に向けて研究中です。
  • タマネギの個別重量センサーの開発-タマネギの拾い上げ作業を行うときに、どこにどの大きさのタマネギが分布しているかを測定し、収益性の向上につなげます。
  • 水田での機械除草の研究-「コウノトリ育む農法」をはじめとする環境保全技術や減農薬・無農薬米の付加価値向上のために、新たな除草機構の開発や性能評価を行うプロジェクトに参画しています。
  • 水田内での米のおいしい・まずいのばらつき-水田の凸凹からヒントを得て測定をはじめ、現在は稲架がけ(はさがけ、自然乾燥)の食味アップ効果と関連付けて検証しています。
  • 歩行型田植機の新たな利用法-狭い棚田に運搬できて楽に作業ができるように乗用化への改良を行い、広い水田では定められた経路を自律走行できるようにスマート化に取り組んでいます。

コンバインのタンク内で投げ出される衝撃から穀粒の重量を推定するセンサ
一輪の歩行型田植機に乗車操作できるように改造
タマネギ拾い上げ機に個別の重量を測るセンサをつけて実験中
除草剤を使わない稲作で必須の除草機(市販)-改良を行っています
除草機の効果と水田内の高低の関係を調べています

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