応用植物学コース 園芸生産開発学

 園芸生産開発学教育研究分野では、日常生活における健康的で豊かな生活環境を創造・維持する上で欠かせない多種多様な特性を有した園芸作物について、食用としての野菜および観賞用としての花きを効率的に栽培する技術の開発を目指しています。特に多様性に富んだ野菜と花きの生理生態的な特性を評価し、品種改良を試みると共に、生産栽培における野菜の生育・品質や花きの花色発現に及ぼす環境要因の解析、バイオテクノロジーによる野菜および花きへの環境ストレス耐性因子の導入,植物工場栽培や施設養液栽培に関する教育と研究を行っています。

LEDパルス照射により育てたレタス
ドライフォグスプレー水耕栽培によるイチゴ栽培
カーネーションの開花機構の解析(上図)
遺伝子工学によるストレス耐性レタスの育成 (下図)
イチゴの低アレルゲン化と抗アレルギー成分の増強(上図)
セントポーリアの葯培養 (下図)

もう少し専門的に知りたい方へ

1. 新たな施設園芸栽培法の開発

(1) 葉菜類、果菜類、根菜類および花き植物の施設生産における低コスト、省エネ、環境配慮型の養液栽培法の開発と応用
(2) 夏季酷暑期生産における施設暑熱対策として、遮光、換気、微霧冷房を効率的に組み合わせた昇温抑制施設栽培法の開発と応用

2. 野菜および花きの改良をめざした分子機構と生理作用の解明

(1) 環境ストレス耐性や栄養機能性を強化したレタスの育成
(2) イチゴの低アレルゲン化と抗アレルギー成分の増強
(3) カーネーションの開花やセントポーリアの花色に関わる機構解明と分子育種

3. 野菜および花卉の植物工場生産における栽培環境最適化

(1) 生育、形態形成、開花に及ぼす光強度、波長、照射間隔の影響解析と生産性向上のための最適化
(2) 光合成における光利用効率の解明
(3) 生産効率向上のための屋内型養液栽培法および人工光有効照射法の開発と応用