当研究分野では,フードシステム,消費者行動,栄養素摂取量と生活様式,子どもや高齢者の食行動・食意識,貧困世帯のフードセキュリティ,農村開発などに関する国内外の調査・統計データを用いた実証的研究,および経済学やデータ処理・分析法に関する教育研究を行っています。現在は主に次のようなテーマの研究を行っています。
1)世界銀行や独自に実施した調査の個票データを用いて,途上国の貧困問題に関する研究を行っています。とくに最近では,貧困世帯や社会的弱者のフードセキュリティに影響を及ぼす要因,農外就業機会の拡大や出稼ぎが貧困と所得格差に及ぼす影響などについて分析を進めています。(石田)
2)国内の低所得世帯を対象として,親と子どもの食意識・食行動・食事満足度に関する分析を進めています。(石田)
3) 日本の食料安全保障に資するため,米州大陸から日本へ至るまでの穀物フードシステムの変化について,植物油製造業といった日本の食品産業に焦点を当てながら企業調査を行っています。(八木)
4) 地域ブランド産品に対する消費者の行動や,日本産農産物の海外での需要者の行動,グリーン・ツーリズムの旅行者の行動など,アンケート調査をもとにした消費者行動の分析を幅広く行っています。(八木)
5) 食事の仕方(外食,総菜・弁当,家庭食)や食品の購入場所,所得といった生活様式と,食品群・栄養素摂取量の関係について,分析を進めています。(八木)
詳細はこちらの食料環境経済学講座ホームページを参照してください。